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    Updated On 20-09-2017
 
エネルギー革命と地政学:アメリカ石油国 Mar 2014
早起きし、一生懸命働き、石油を掘り当てろ」――。今は亡き石油王、J・ポール・ゲティの成功の法則は、米国でうまく奏功している。

 米国は石油とガスの世界最大の産出国として既にロシアを抜いた可能性があり、2020年までには、燃料としてより価値のある石油の生産でサウジアラビアを追い越し、世界最大の産出国になっているはずだ。

 その時までに「フラッキング(水圧破砕)」革命――頁岩(シェール)層から石油とガスを抽出する賢い方法――は、米国の国内総生産(GDP)を2~4%押し上げ、自動車産業が現在提供している2倍の雇用を創出しているはずだ。

米国が創意工夫で生み出したエネルギーブーム

 これらはすべて、米国の創意工夫の賜物だ。コモディティー(商品)は、他の国々にとっては功罪相半ばするものだった。だが、この石油ブームは努力で得られたものだ。地質学上の幸運よりも、進取の気性や調達しやすい資金、素晴らしい技術に負うところが大きいのだ。

 米国のエネルギー企業は、誰もがそこにあると知っていながら、経済的に抽出できなかった炭化水素を汲み出す新しい方法に投資してきた。

 テキサスやノースダコタの新たな油田は、まるでハイテク工場のようだ。衛星技術によって導かれる「傾斜」ドリルが、何マイルも下向きに掘り進み、向きを変えて横に掘り、トラックの車輪ほどの大きさの目的物に到達する。次に、岩盤に細い亀裂を開けるために数千ガロンの水が注入され、石油とガスが吸い出される。

 世界の他の国々の視点から見ても、アメリカ石油国は有益だ。フラッキングは、新しいだけでなく、比較的きれいで安く政治的しがらみのないエネルギー源を提供してくれる。また、石炭のような低質燃料やロシアのような強奪的な供給国への依存を減らしてくれるはずだ。

 さらに、フラッキングは極めて柔軟性が高い。メキシコ湾岸に石油掘削装置を設置するのには何年もかかることがある。だが、米国のフラッキング業者は数週間以内に井戸を掘り、汲み上げることができる。そのため、石油価格が高騰すれば、業者は掘る井戸を増やす。価格が下がれば、古い井戸を休止させる。

 理論的には、米国の産出業者が市況に素早く対応できるため、フラッキングは将来の石油ショックの衝撃を和らげてくれるはずだ。

外交政策通の中には、米国の運命におけるこのような劇的な変化が米国の外交に根本的な変化をもたらすと主張する者もいる。米国が自前の石油を生産できるのであれば、中東の秩序を保つためになぜ多くの血と財産を浪費する必要があるのか、と彼らは言う。

 だが、米国が世界から手を引くことが政治的に賢明だったとしても――本誌(英エコノミスト)はそうは思わない――、その経済論理には欠陥がある。

 石油の価格は世界の需給によって決まるため、中東の産油国は当面不可欠な存在であり続ける。湾岸のシーレーンを開かれた状態に保つこと(そして代わりにその仕事をするよう中国を誘い込まないこと)は、超大国の利益になる。

エネルギー政策を変えよ

 米国の外交政策は変化すべきではないが、そのエネルギー政策は変化すべきだ。例えば、1970年代にさかのぼる米国の原油輸出の禁止は、米国の消費者のために供給量を確保することが目的だった。だが、この制度の主な効果は、石油を安く買い、国際価格でガソリンを販売する精製業者に思いがけない大きな収入をもたらすことだ。

バラク・オバマ大統領は、こうした仕組みを撤廃し、新たにフラッキングされた石油が、どこであれ最も大きな儲けを得られるところに販売されるようにすべきだ。

 そしてオバマ大統領は、カナダのタールサンドから米国の製油所に石油を運ぶキーストンXLパイプラインを承認すべきだ。包括的な公式調査は、このプロジェクトが環境を損なわないと判断している。

 米国は、天然ガスの輸出を禁止していないが、正気と思えないほど許可を得るのを遅らせている。フラッキングによって米国ではガスの価格が異常に安くなっている。アジアでは、ガスが米国の価格の3倍以上で売られている。欧州では2倍だ。

 ガスの液化と輸送の高いコストを考慮しても、この価格差から得られる利益は非常に大きい。複雑な輸出許可体制の主な受益者は、安いガスに強い関心を持ち、そのためにロビー活動を行っている米国の石油化学企業だ。

オバマ大統領は、こうした企業を無視すべきだ。ガスを輸出すれば、莫大な現金を生み出す可能性がある。ガスが石炭に取って代わる限り、環境にもいい。そして、ガスの輸出は、欧州諸国にロシア産ガスに代わるものを提供し、そうすることで隣国をいじめるウラジーミル・プーチン氏の力を弱めるなど、外交上の配当を払ってくれる可能性もある。

 輸出を許可すれば、米国国内のガス価格を少し上昇させるかもしれないが、それによって米国のフラッキング業者がガスの産出量を増やし、打撃を和らげてくれるだろう。

世界の手本に

 最大の石油国が自由民主主義国である世界は、それを薦めるだけの優れた点がたくさんある。だが、恐らく米国のエネルギーブームの最大の潜在的利益は、米国が手本になることだ。

 シェールオイルとガスの鉱床は多くの国で普通に見られる。地質や環境面の不安が原因で産出できない国があるかもしれないが、ほとんどの国でシェールオイル・ガスが未開発のままになっているのは、フラッキングによって最も影響を受ける地域社会が豊かにもなるように、政府が個人の土地所有者に鉱業権を与えるという米国の例に倣ってこなかったためだ。

 米国が世界のフラッキング革命の勝者になれば、世界は米国をかなり違った目で見るようになる可能性がある。-The Economist-

 
 
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